2013年5月7日火曜日

育てる

5月3日、鯵ヶ沢町の大高山運動公園にて西北五中学女子ソフトテニスの団体戦が行われた。
私がコーチしている中里中は3年生1ペア、2年生がいなくて1年生3ペアでエントリーした。
当日は、雨と強風で最悪のコンデション。
コーチングしていてすごく寒かった。
2回戦から出場し3回戦も順当に勝ち上がった。
準決勝は、昨年度の新人戦の青森県優勝チームで、県内では負け知らず。
胸を借りるつもりで望んだ。
3年生ペアが1番手で出場し、0-3で負け。
サーブは入らない、レシーブは返せない。ミスの連続で逃げたようにうつる負け方だった。
2番手に登場した1年生ペアが、暗いムードを払しょくし3-1で勝ち。
3番勝負になり、こちらは1年生ペアで、相手は3年生ペア。
結果は大会関係者の予想を見事に裏切った。
中里中の1年生ペアがちっこい体で3-0で勝ってしまった。
会場は騒然。
県チャンピオンチームは唖然としていた。
中里中は2-1で決勝にコマを進めたのだ。
試合終了後、親を集めて、今の試合を振り返り、3年生には試練を与えると。
3年生を外して1年生チームで決勝に臨むがそれでもよいかと聞いた。
親は、コーチに従うといったが、3年生の親は辛かったと思う。
いきさつを顧問の先生に話し、決勝戦用のオーダー用紙に1年生の名前を書いた。
その時、1年生の1人の母親が前を通ったので意見を聞いた。
「コーチの意見に今回は従う。しかし、試練を与えて、何くそ!と思う子と、そうでない子がいる。いまの3年生は、試練に耐えれる子ではないのでは…」
すぐに顧問の先生を3年生のところに行かせた。
「決勝戦に出たいのか?出るのであれば何をしたいのかをコーチに伝えなさい!」
私のところに3年生ペアが来て思いを伝えた。
決勝戦のオーダー用紙を書き変えて、3年生ペアをメンバーに連ねた。
結果、決勝戦は3年生ペアが頑張り優勝した。

人が成長できる支援をするためにコーチをやっているが、長年コーチをやっていると経験と照らし合わせて決断しているところがある。
人を排除するのではなく、人を育てるコーチを目指なくては!!