子供が生んでて4か月になった若奥さんが腰痛で来院した。
出産以来、腰痛に悩まされて整形外科をはじめ、いろんなところで検査や治療を受けた。
あまりにも調子が悪いので、一度青森に里帰りしながら治療を受けた。
中途半端な状態で東京に帰ったら、すぐに悪化して、これはダメだとなってお母さんが相談にきた。
若奥さんを診たら、腰が後彎(正常では前彎)していて腰本来の動きがなくて腰の付け根に負担がきていた。
最初に分かったことは、左の骨盤の関節(仙腸関節)が悲鳴を上げている。右の腰の付け根で炎症が起きている。そのおかげで右の臀部に痛みがある。
ただし、いろんなところで触られているのでひとつひとつひも解いていった。
2回目は、腹筋が正常に働いているかだった。腹筋をつまんだらとても痛がった。痛いということは腹筋が正常に働いていないということだ。腹筋は腸腰筋、横隔膜、脊柱起立筋などと引っ張り合ってバランスをとっているので、とても重要だ。
余談だが帝王切開で子供を産んだ人は、腹筋にメスが入っているので、特に治療が必要である。
5~6回治療をすると、大分動けるようになってきた。
ただし右の腰の付け根の部分の問題は解消されていなかった。
そんな時に、ひょんなことから左の骨盤の関節に激痛が走った。
テーピングはしていたが、さらにサラシで固めることにした。
8回ほど治療したら右の腰の付け根の炎症がおさまり臀部の痛みも消えた。
何とか光が見えてきた。
来週末には旦那のもとへ帰れそうだ。
途中で、腰を痛めたのに最後まで信頼して通ってくれたおかげだと思う。
幸せな家族が増えることに貢献できてとても幸せである。