2009年10月6日火曜日

膝の痛み

膝の痛みについて(変形膝関節症)

朝から晩までCMで流れていて、ヒアルロン酸の名前を知らない人はいない。膝が痛いのでヒアルロン酸を飲むと、階段をすいすい上り下りできてとてもありがたいものという感じで演出されている。ヒアルロン酸はどういう効果があるのか説明していく。

ヒアルロン酸は、もともと目や皮膚、関節、血管などに含まれている成分である。特徴として優れた①保水力と②粘性(ねばりけ)、弾力性がある。

特徴①保水力

赤ちゃんの肌はつるつるしているのは、ヒアルロン酸のおかげで、加齢とともに20分の1に減ると言われている。そうなると肌の水分が保てなくなり乾燥肌になる。そこで美容外科では肌のしわ、たるみにヒアルロン酸を注入する。化粧品にも多く含まれていて、肌の保水力を保つ製品が数多くある。

特徴②粘性(ねばりけ)、弾性

ヒアルロン酸は、膝関節の軟骨や関節液中に含まれていて、関節の循環や弾性に寄与している。変形性膝関節症では、関節内のヒアルロン酸が少なくなっているために起こると考えられている。そのため、膝の滑りを良くして痛みを迎えようと、整形外科では注入する。また飲むヒアルロン酸として多くの製品が売り出されている。

これだけ宣伝されると、マインドコントロールされていて、健康な時は見向きもしない人が、膝が痛くなった瞬間に、脳の中で正しいことと認識されているので、すぐに、ヒアルロン酸入りの製品を買ってしまうようになっている。  

CMを見るのは、ほどほどにした方が良いのでは・・・。

カイロプラクティックからみた変形性膝関節症

変形性膝関節症というが、名前を変えていうと老人性の膝関節症だから体重を減らして、膝に負担のかからないようにとのことである。

加齢とともに膝の関節の隙間は少なくなってくる。これは半月板という軟骨がベアリングの働きをしているので、年齢を重ねることで減ってくるが、減ってきたからすぐに痛みが出るということではない。

 膝に痛みが出た場合、膝が上半身を支えられなくて痛みが出ているので、治療の目的として、膝が上半身を支えられようにしてあげると、痛みは軽減して水が多く溜まることはなくなる。

 膝が痛い場合、膝が単独で問題がある場合は、転んでぶつけたときだけである。多くは腰の問題からきている。腰に問題が発生すると、膝を支えている筋肉に力が入らなくなり、膝関節が上半身を支えられなくなる。

また、左の腰に問題が発生すると、体重移動が右側に移り、長い間、右の膝関節が、耐えることになり痛みが発生する。

その他に、女性に膝関節症が多いのは、閉経になり女性ホルモンができなくなるとたんぱく質を多く作れなくなる。手の指関節や膝関節には、多くのたんぱく質があるので、体内に吸収されてエネルギーに変えるために、膝の状態が良くない環境に陥るのも、変形性膝関節症の要因である。