2010年3月30日火曜日

カイロプラクティックIN仙台

 3月27日、11時に五所川原市出発。目的は、明日の仙台でセミナーを行うこと。プチ目的が大船渡の人を治療すること。どうでもよいことが、塩釜でおいしいお寿司を食べること。
 津軽道から浪岡ICから東北道に入る。まもなくして雪が降ってくる。雪の勢いがすごくて、高速道が閉鎖するくらいに積もる。早く安比から八幡平を過ぎて盛岡付近までいかないとやばいと思いながら運転する。普段なら盛岡に近付いたら道路は乾いているはずなのに、どこまでも真っ白。ハンドルをつかむ手に力が入る。
 花巻ジャンクションを左折して、民話の町、遠野を通過して太平洋に面している大船渡へ。リアス式海岸で有名なところで、カキ、ホタテ、コンブなどの養殖が盛んである。サンマのおいしいところでもある。高台から見る海岸は絶景である。縁のある3名を治療させていただいて大船渡を後にする。
 陸前高田から今泉街道を通って一関ICを目指す。途中峠があり、すごい難所である。昔の人は相当苦労して海産物を運んだのではと思えてしまう。一関から東北道に乗り仙台へ。ここからは雪もなく快適であった。運が良いことに、泉の手前に富谷ジャンクションが新しくできて仙台北部道路と直結した。普段は1時間位かかるところが15分くらいで到着する感じである。利府塩釜で降りようと思ったが、気が付いたら通り過ぎていた。マップでは左折できる感じになっていたが、小さい字で注意左折できませんと書いてあった。少し時間をロスしたが目的地塩釜に19:30に到着。
 インターネットで、仙台でお寿司を食べるなら、ここが一番というお店に入った。観光客が多い感じがする。お腹がすいていたので期待して食べたが、期待通りまではいかなかった。おいしかったが、リピーターにはなれない感じだった。何事も経験とお寿司だけでなくお店の雰囲気や従業員のふるまいをみて勉強させてもらった。今日は、とてつもなく走った。亀田戦がテレビで入っていたが途中で眠りに着く。
 いつもは、朝早く起きて、知らない街を散策するのだが寒くてやめる。仙台は昨日からずいぶん冷え込んでいる。青森では、下着を着こんでいるが素足だと寒さがしみる。9時までに鶴カ谷接骨院に到着。カイロプラクィックを勉強したい先生方が20名位集まったなかで講義を始める。
 まずは、普段治療室で行っている問診から説明を一通りやって、質問を受け付けた。また、症例報告を行い、椎間板ヘルニアについて話し合った。
 なぜカイロプラクティックを目指すのかを明確にして、3年間の勉強についてほしかった。その目的が達成されたかどうかは解らないが、受講していた先生方は興味深々だった。4年後には、仙台にJSC南東北支部が誕生するきっかけになればセミナーは大成功である。
 午後10時15分、青森の自宅に到着。疲れた~という思いと行って良かったという思いが交錯していた。

2010年3月24日水曜日

ケリー・ダンブロジオのセミナー

 今回は、Doケリー・ダンブロジオを、浜松町のUHA味覚糖に迎えて3日間行われた。頭蓋仙骨治療2で、前回の復習と、蝶形骨、上顎骨などの顔面骨・目・舌・歯の検査と解放を行った。参加者は49名で、人気のほどがうかがえる。
 頭蓋仙骨治療については、何度も勉強してきたが、ケリーのコースは他とは違う本物という感じがある。今まで、形だけ知っていて本質を知らないままでいた。セミナーを終えた時は、充実感でいっぱいだった。
 2日目の夜、ケリーを囲んで懇親会を開催した。私の目の前にケリーが座り、英語を話せないので気持ちが引いた。しかし、飲んでくると場も盛り上がり、通訳を介して、ケリーは世界中を回っているが、女性感は国によって変化があるのか質問した。
 ケリーは、ブラジルはお尻で、アメリカは胸、マケドニア?は太もも(酔いながら聞いているので国が定かではない)、フィリピンは頭の良い人、日本人は全体がキュートで可愛らしいが基準になっていると答えた。ずいぶん国によってポイントが違うものだと感心する。
 誤算は、会場があまりにも盛り上がり(自分だけかも?)、翌朝、久しぶりの二日酔い。最終日のセミナーは、眠りとの戦いだった。

2010年3月11日木曜日

3月27日は午後からお休み

 27日(土)の午後から仙台へ行くため休診します。お昼から大船渡経由で仙台に入ります。大船渡で、何人か治療したいと思っています。
 28日は仙台で、私が講師でセミナーを開催します。仙台の先生方がカイロプラクティックの基礎勉強を3年間することになったので、カイロプラクティックを大好きになってもらうための起爆剤として行ってきます。皆さんの心に灯がともるとよいですね。

3月20日~22日まで東京でセミナー

 20日より、東京は浜松町で、科学新聞社主催のDrケリー・ダンブロジオの頭蓋仙骨療法のセミナーがあります。このセミナーに参加するため20日(土)は休診となります。
 東京で、排気ガスを吸った花粉が待っていて、いつもいじめられて帰ってきます。翌日から花粉症の始まりです。
 また、桜の咲く時期でもあり、去年は、みんなとセミナーが終わってから、芝公園でお花見会をやりましたが、あいにく寒くて、盛り下がったお花見会でした。桜は、ちらほらしか咲き誇ってなくて綺麗でなかったが、東京タワーのイルミネーションが綺麗だったのを思い出します。
 
 

大雪

 今日は勉強会なのは分かっているが、治療院に泊らないで帰って来いという電話が入る。すごい低気圧が日本全国に大雪をもたらしたが、我が家にもかなり積もったという。3月に入ったので、除雪機を奥の方に隠しておいたが、朝から引っ張り出してフル稼働。ママさんダンプを押していたんでは、仕事に間に合わない量だった。
 私たちはなれているが、仙台などの太平洋側の人たちは、雪の大変さが身にしみたと思う。

症例報告

 月に1回、症例報告会をやっている。昨日は16名で行った。初診日から既往歴について、どのような考えで、治療方針を立てていくか、また、検査、治療はどのような方向で進めていくべきか各自が発表していく。なかなかレベルが高くてびっくり。普段は、私がいると若手が気を使うということなので顔を出していない。今回、症例報告を出して、初めての参加となる。
 症例報告
初診日:平成21年11月20日
性別:男性 年齢73歳 職業:現在は無職 去年までは船関係
症状:めまい やる気が起こらない 気分がすぐれない いつも横になって寝ている
 妻より相談を受ける。 1か月前から夫が、めまいが起こっている感じで何もやる気が起こらなくていつも寝ている。心配で病院で検査したが異常なし。カイロプラクティックの治療で何とかならないかと相談を受ける。 (私:症状が改善するかどうか解らないが、できることはしましょうと受諾する)
事故歴:2ヵ月前に、助手席に乗って、車が引っくり返る。 病院で検査を受けるが異常なし。事後症状もなし。
既往歴:3年前に肺がんで手術を受ける。開胸手術ではなくて、右の肋骨の間からカメラを入れてがんを切除する。
治療方針
  問診して、眼の動き、体の動作、話し方を見ながら、禁忌症に含まれるめまいかどうか観察する。 病院でも、検査結果が異常なしということなので、アプローチする。まずは、脊柱・骨盤を土台として、リンパ、血液の流れ、神経の働き、そして肺呼吸を大きくすることで、エネルギーの流れが改善するのではないか。その結果、どのように症状が変化するかを見極めながら治療方針を決め ていくことにした。その旨を、患者さんと妻に説明する。
治療1回目
 水平膜のシステムの改善を目的に、検査と治療を行う。
検査:大きく呼吸してもらい胸郭上口と横隔膜、骨盤底の動きをみる:ほとんどなし。 肋骨のモーパル:左右とも動きが減少しているが、特に右上部の可動域が減。 肺の膨らみも、右上部の動きが減。 トータル・ボディ・バランスの姿勢検査・脊柱骨盤のモーパル・筋力検査を行った。ただし、今回の症例の取り組みをメインとしたいので、焦点がぼけるのを防ぐために、省略させてもらう。
治療:舌骨、胸郭上口、横隔膜、骨盤底の治療は、各部にコンタクトして(胸郭上口には手掌、横隔膜は  母指を肋骨弓に、骨盤底は両母指で)息を吸って吐かせて、その動きについていく。息を吐ききっ たら止めてもらう。タッピングが起こるまで待つ。また息を吸ってもらうが、それに抵抗する。これを3 回位繰り返す。高齢でもあるので6割程度回復する。
 肺については、向こうからくっついてもらう感を意識しながらコンタクトして、肺を包んでいる膜、胸郭の膜が解放されるのを待つ。コンタクトした手の中で熱くなり振動が起こる。それらがなくなり緊 張感がとれたので解放が起こったと反出して終わる。呼吸がしやすくなる。
治療2回目
 症状を聞くが、あまり変化がない。
 1回目と同じ検査と治療を行い、水平膜システムの完全度を上げる(8割位)
治療3回目
 めまいが楽になって歩けるが、頸を最大可動域まで右回転するとめまいがする
検査:迷路反射、緊張性頚反射、小脳などのバランスシステムをみる。異常なし。
筋力検査:右の胸鎖乳突筋、斜角筋が筋力低下。
モーパル:右の胸鎖関節に圧痛と可動域増(ハイパーモビリティ)
治療:胸鎖関節の圧着とテーピンングで固定。
治療4回目
 楽になったが頸を振ると少しめまいが残っている。
 検査と治療を、治療3回目と同じ目的で行う。
治療5日目
 頸を振っても大丈夫だが、枕に頭をつけるとめまいがする
 目的は、後頭骨と硬膜の関係(縦の膜システムの問題)、頸と筋膜に問題があるのではと考えて検査と治療を行う。
検査:後頭骨と蝶形骨の関節の動きが減(大孔の緊張+)。頸椎2番に,3番にフィクセ―ション+。後頭骨を触診時、重い、動いていない、何も流れていない感じがする。
治療:頸椎2判、2番に関しては、緊張の取れる位置で待つ。後頭骨と蝶形骨の関節に関してはEV4と   いうテクニックでアプローチする。小脳と後頭骨の間が狭くなって脳脊髄液の流れがとどこおっているのではと考えて、スペースが広がるように意識して待った。3分くらいして頭の重さが軽くなったの と活動してきたので終わる。
治療6回目
  玄関に入ってきたら大きな声で挨拶された。顔を見るとぼやけた顔だったのが別人のように輪郭がはっきりしていた。エネルギーがあふれている感じだった。めまい、だるさがなくなり、やる気が出てきたと話された。
検査と治療は、前回の確認を行いながら、全体が一つになって活動できるようにアプローチした(トータル・ボディ・バランス)。
治療7回目
 黒の革ジャンとブーツを履いてきた。気分が良いのでバイクで来院。患者に意識の変化と健康に対する自信が芽生えてきたので治療を修了とする。
検査と治療は、安定しているか確認しながら行った。
考察
 今回は、カイロプラクティックの治療範囲の症状なのかどうか解らないので、整理しながら進めて いった。毎回、テーマを決めて、今回はこれでどんな反応が起こるのかと思いながら行った。 カイロプラクィってくでは、治療効果に芽がいきがちだが、検査を大切にすることで効果が上がるこ とに注目してもらえればと思う。玉ねぎの川を一枚一枚むくような感じで、芯までたどり着くような治療を心掛けたい。