2011年5月6日金曜日

核燃

 以前、私の勉強に顔を出していた先生が、南相馬市で治療院を立てて、その後、家を購入したが、今回の福島の事故で、20キロ圏内にあるため、仕事も財産も捨てて避難した。
 可哀そうだと思う反面、青森の下北にもいくつもの原発があり、いつ我が身になるかもしれない。六ヶ所という原燃の基地があり、一番怖い燃料が眠っている。
 昔、原発を立てる説明会に出席した住民の質問。
 地震や津波の対策についてどう対処するのか?
 地震は来ません。津波は起きません。
 全く、会話にならない住民説明会を型どおりに行って終わり、手続きは完了とばかりに工事に着手する。
 補償金で役場や体育館などの公共施設が新築される。反対住民の多くの跡継ぎが原燃の会社に入社している。
 気が付いたら、反対者はだれもいない。核燃からの補助金がないと町の行政が成り立たない。
 何かがおかしい。何かが狂っている。
 贅沢な幸せを求めすぎたのかもしれない。
 どこまで行っても、これで良いと満足感は得られないのに・・・?