2009年4月8日水曜日

勉強

現在、2人の先生に師事している。一人がDr.ケリー・ダンブロジオで、フロリダ州で開業している。トータル・ボディ・バランシングというテクニックを習っている。体全体を検査しながら診ていくことで、患者が訴える原因がみえてくる。痛いと訴えるところは結果であって原因ではない場合が多い。例えば、10年前の足首の捻挫が、腰や肩に影響を与えている。接地するときに足首が安定しないので腰が次の動作に入る前に足を上げてしまう。腰にストレスがかかり、バランスが崩れるので、頚や肩で補う
という具合である。また、帝王切開で出産した後に腰が痛いというケースは、お腹(腹筋)にメスが入るので背筋とのバランスが崩れて腰の関節に負荷がかかり痛くなる。手術後の傷を操作して腹筋に力が入るようにすると、背筋とのバランスがとれて腰の痛みは軽減する。検査・治療しながら、どうしてなのかと考えながらアプローチできるので、患者が要求していることは何かが理解できる。納得のいく治療が施せる感じになってきている。
 もう一人は、Dr.トム・シェーバーである。カナダ人だが、タイのプーケットに住んでいる。バイオダイナミクスというテクニックを習っている。トータル・ボディ・バランスが肉体レベルをみていくのに対して体の中心から出されるエネルギーや外(自然・宇宙)のエネルギーを体感して治療法として確立したテクニックである。本来、人間が兼ね備えている、「治る力・癒す力」を体感すると、治してあげているというおこがましい気持ちは消える。手助けしているだけであること気がつく。
二人の先生は、世界中で講義を行なっている。幅広くテクニックが受け入れられている。二人のアプローチの仕方は、全く違うが、目的は同じである。患者の「信頼」を得るための作業を行なっている。信頼されることによって、体の内部で変化が起こり改善されていく。後で結果がついてくるが、大抵、良い結果として表れている。
 とてもよい先生にめぐり合えたが、英語が出来ないのが問題だ。通訳が入るが直接的でないのでもったいない気がするが、今後も勉強は続けていく。