2010年6月11日金曜日

バージニア州の奥さん

 先日、板柳町出身でバージニア州に住んでいる2児の奥さんが来院した。背中が痛くて眠れないそうだが、痛みは強いが、すぐに治りそうな感じだった。
 治療しながらアメリカ医療事情を聞いた。アメリカには、国民保健や社会保険がないのでオバマ大統領は、日本のようにすべての国民が保険で医療を受けられるように医療改革に取り組んでいる。
 奥さんの友達が、腹痛で病院で、3時間ほど検査してなんともないと返された。後で請求書が送られてきて、金額が130万でびっくり。さいわい民間会社の保険に入っていたので5~6万ですんだという。
 就職する時の決め手は、給料だけでなくて福利厚生も大事だという。医療保険を会社で半分持ってくれるそうだが、それでも個人負担が月に6万以上になる。病院も自由に選ぶことができなくて、契約している医療機関限定となる。
 アパートと保険料の支払いで給料がなくなりそうなので、保険に加入できない人がたくさんいて、少しぐらいのことでは病院にいかないという。
 アメリカの人がランニングしたりジムに通って体を鍛えるのは、健康ブームだけではなくて、医療費の高さが一因となっているかもしれない。
 バージニア州では、地元のカイロプラクティックで治療を受けているという。初診だとレントゲンやMRIを撮られ、良くなったら、またレントゲンなどを撮られる。
 保険会社からの訴訟がすごくて、検査は訴訟対策のためになっている部分もあり、撮る回数が多いので、治療費も高くなる傾向にある。
 奥さんの話を聞いていると、なぜか日本に生まれて良かったと思う。
 奥さんは、バージニア州で、家族4人で楽しく暮らしていると思う。長男の名前がTARO(太郎)で良い名前である。