2014年4月18日金曜日

治療編

1年前から右手のすべての指先までシビレる。
左手は親指を中心にシビレている。
何とかしてほしいと60代の女性が来院した。
整形外科で、首の神経に電極を刺して、神経の流れを見たら、頸椎の右側の4番の神経の流れが悪いと診断された。
手術しても良くなるかどうか分からないので様子をみようとなった。
さすがに1年たってもシビレが相変わらずあるので、不安になったという。
検査すると、首の前面にある右側の斜角筋の緊張が強くて、やさしく押しても痛みを生じた。
腕や手を支配している神経は、首から出ると斜角筋の間を通っている。
まずは斜角筋が正常のトーンに戻るようになるにはと考えて治療を組み立てていった。
5回ほど治療したが、斜角筋の奥底の塊というか緊張がとれない。
内臓からの影響があるのではと思い触診したら、肝臓周辺が張っている。
数年前、輸血した時にC型肝炎に感染して入院している話をしてくれた。
そこで、肝臓を支えている膜の緊張を正常のトーンに戻していった。
そして斜角筋をチェックしたら、緊張がとれていた。
本人も首から肩にかけて軽くなったのがわかった。
肝臓が、首に悪影響を与えていたなってとビックリしていた。
手のシビレは、徐々にしか引かないので、様子を見ながら治療を継続していくことになる。