2009年12月4日金曜日

腹が立つ

 以前から、お見えになっている40代後半の奥さんが、肩からのしびれと肩こりを訴えてきた。いつものやさしい感じと違い、体全体がピリピリしていたので、みぞおちからおへその間を指先で押してみた。
 ここは、交換神経が興奮して過緊張状態が続くと、過敏に反応する場所である。みぞおちとおへその間を半分に割って、上半分が「怒り」で、下半分が「我慢」の部分だ。
 押してみたところ「我慢」の部分が緊張感があって非常に痛い。「怒り」の部分もかなり痛がる。
 奥さんが働いている職場の、若い職員の仕事がいい加減すぎて、つい怒ってしまったそうだ。治療されながら「怒ることが、これほど、体に緊張をもたらすとは・・・」と反省していました。
 治療後は、体の緊張がとれてお腹はすっきり。症状もとれて、穏やかに一言「まだまだ、修業が足りなかったわ。昔の人は、「腹が立つ」という言葉を、解って使っていたのね」と、勉強させていただいてありがとうと帰って行かれた。