2013年9月3日火曜日

大船渡で治療

1日、前日から青森はどしゃ降り!!
それでも朝方、晴れてきたので大船渡へ出発。
花巻JCTを通り釜石道に入る。
いつも東和で下りるのだが新しい道路ができていたので、そのまま通過。
宮森という終点で右折して大船渡に向かう。
この道路のおかげで、かなり時間が短縮できた。

2年前、陸前高田に寄った時は、あまりの無残さに言葉が出なかった。
どこまで復興しているのか気になったので陸前高田に向かった。
建物跡のコンクリートはなくなり、海辺では高く土を盛り上げていた。
徐々にだが、街づくりが進行しているので、以前の悲惨さは、かなりなくなっていた。
復興のシンボルの一本松を見ようとする観光客をみかけたが、なんか複雑な気分だ。

陸前高田から三陸道を通って大船渡に入った。
いつもお世話になっている方の知人を数人治療した。
その中に70歳位の色が黒くて小柄な男の人がいた。
仮設住宅で暮らしている話をしていた。
少し酒臭い感じがする。
両足がだるくて、病院に通っているがあまり芳しくないという。
骨盤の関節(仙腸関節)が両方悲鳴をあげていたので安定する方向に関節をもっていった。
楽になったと喜んで帰って行ったが、後ろ姿がさびしい。
あの方の、ご家族は震災でみんな亡くなられて、一人だけ生き残ったと後で聞いた。

2年後には中学校の校庭にある仮設住宅は撤去する予定だという。
あの男の人は、どんな思いで余生を過ごすのだろうか。
厳しい現実だけが残っている。