2014年6月20日金曜日

リンゴ農家さん(治療編)

リンゴ農家さんの6月は、実すぐりに追われている。
一日中、雨の日でさえ、ハシゴに登り、手を上にあげて作業をしているので大変だ。
リンゴ農家さんを検査及び治療する時は、左の仙腸関節、両膝、左足首、右の首の付け根(肩甲間)を重点的に診ている。
あなたががハシゴに登って作業するとしたら、どっちの足を上にあげて作業していますか?
ほとんどの方が、左足を下に、右足を上にして作業している。
左足に重心をかけて、右足でバランスを取っているので、下半身が安定して、手が自由に動かせる仕組みになっている。
膝は、最初、裏側が張ってきて、内側から痛くなる。
体重が内側に70%もかかるので、内側の筋肉が腫れてくる。
我慢していると膝が伸びなくなり外へ曲がってくる(O脚になる)。
50代以上の女性に多いのは、ひとつの作業を忍耐強くやるのと女性ホルモンの低下があげられる。
足首には全体重がかかるので、足首の関節が緩んでいる人も多い。
首の付け根の問題は、腕をを上にあげると、首と肩の土台が肩甲間(首の付け根)となる。
疲れてくると、体が硬くなるので、体全体が動くべきところが首の付け根のところだけ引っ張られる感じになり痛みが出てくる。
長時間働くのと、春から秋まで休みがないことが、体を壊す原因になっているのかもしれない。
リンゴ農家さんは、ほとんどが跡取りがいない。
リンゴ農家さんの応援隊の私としては、たまに体を手入れして80代まで働けるようにしてあげたいものだ。