2015年10月7日水曜日

小野カイロニュース106号から


■選択理論心理学(身近な人との人間関係が良好になる心理学)を治療に取り入れることで、痛みの原因が分かってくる。手に入れたいものと実際に手に入っているものがかけ離れていると、体が悲鳴をあげてくるようだ。例えば、椎間板ヘルニアで足がシビレて来院された患者さんに、数ヶ月前から心配事や悩み事がありましたたかと聞くとほとんどの方が「はい」という答えだった。つまり最初に頭がしびれるようなことがあって、時間が経過して体に現れたということかもしれません。■そこで多くの治療家に知ってもらいたくて、4万部も配布されているカイロジャーナル誌に投稿してみた。なんと評判がよくて6回シリーズで投稿できるようになった。■投稿するきっかけは、厚生省から発表された腰痛の85%は意味不明で、整形外科にいっても効果は上がらない。どうもストレスから来ていると思われるので心療内科にも通院してはということだった。つまり腰痛の患者さんの多くは、ストレスを抱えていて脳が興奮しているので、お薬で脳の興奮を抑えることで、腰痛が軽減すると言っている。■では、ストレスはどこから来ているのかと考えてみた。何度もカイロニュースで取り上げてきているので、お分かりだと思うが、ストレスの原因の85%は人間関係で、後は健康や経済的な問題だと言われている。■身近な人との人間関係が上手くいかないと、腰痛を引き起こすだけでなく、うつを引き起こし自殺までいってしまう。身近な人と良好な関係でいられると、私たちは幸せだと感じる。逆にお金があって外車や良いお家にすんでも、身近な人との関係が悪化していると不幸と感じてしまう。■身近な人とは家族のことである。幸せの中心は家族という核である。多くの方は、親が亡くなってから親のありがたみを知り親孝行しておけばよかったと思う。親が元気なうちに、小さなことでも良いので行動を起こすことで、幸せが自分に返ってくる。