2018年8月3日金曜日

ねぶた絵師

右手がしびれて仕事にならないと患者さんが来院した。 整形外科で首のヘルニアと言われて2回ブロック注射を打ったがかんばしくない。 筆やスプレーを使うとますますひどくなってしまう。 そこで妻の言うことを聞いて当治療院にやってきた。 まず説明したことは、MRI で首にヘルニアがあったとする。 そうであれば胸や背中、腰を治療することで首が楽しく動けるようにしたら、どんなふうになるのか。 検査をしたら右の第3肋横突関節が悲鳴を上げていて首周りの筋肉が緊張していた。 特に斜角筋という首を支える筋肉が過緊張していて、そこを通る腕への神経を圧迫していた。 第3肋横突関節はテーピングをして固定した。 胸骨や肋骨に動きをつけて横隔膜は広がるようにした。 その結果しびれがかなり減った。 楽になったと帰っていたが、今はねぶた期間中で手直しや雑務で腕を使うと、すぐに痛くなる。 ねぶた絵師にとっては、今が一番きつい時だが耐えて「待つ」しかない。 治るには時間が必要だ。 今回、学んだことは、いつもそばで見ている妻の言うこと聞く。一人で抱え込まないでみんなの力を借りる人になる。そうすることで、ここまで悪化することもないし、周りの人が笑顔になる。その学びを得るためのしびれだったら価値があるのではと言ったら笑顔で「そうです」と言って現場に戻っていった。